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ストレージスペシャリストが本当に求めているものとは?

調査結果

お客様にとって重要なのは自社の問題であって、ベンダーの製品ではありません。結局のところ、お客様は自社のビジネスジャーニーの成功に向けたペインポイントを解消するために製品を購入するのであり、そのためにはしばしば、自社のビジネスモデルを可能にするために、パフォーマンス、可用性、あるいはコストなど、機能面での妥協をひとつならず強いられることもやむを得ないと考えています。複数の問題を解消し、しかも魅力的な料金で提供される製品があって初めて、製品に関心を向けるようになるのです。

 

Enterprise Storage Forumで行われた調査で、「今の自社ストレージ基盤の運営に関する最大の課題は」という質問に対し、顧客企業の回答は以下のようになりました。

このデータを見て、私たちは改めて「自分たちが提供しているものとお客様が本当に求めているものは一致しているのか」を問いかけました。それでは、お客様の要件を1つずつ詳しく検討してみましょう。

 

機器類の高経年化

マイグレーションはいつでも大変な上、一定のリスクを伴うものです。しかし往々にして忘れがちなのが、機器類も年を経るごとにリスクが増すという点です。ハードウェアの故障率曲線はU字を描きます。コンポーネント(部品)の中には早く壊れてしまうものもあり、最悪の場合、手元に届いた段階ですでに壊れている場合もあります。その後、システムが安定して故障率が低いままの状態が長年続き、やがて故障率が再度急激に上昇します。老朽化した機器類はただでさえギリギリのIT予算で新たにサービス内容を見直す必要も生じさせるため、IT部門としてはそうした余分な費用が発生する前に新たなストレージの調達を開始し、データを移行させる必要があります。

私としては、近い将来に私たちがこうした課題に対してもたらすイノベーションについてここで説明したいところですが、正式な発表前の今の段階で言えるのは、そのソリューションによって問題は解消し、マイグレーションコストも大幅に圧縮されるということだけです。楽しみにお待ちください。

 

ストレージ容量不足

インフィニダットはお客様に独自のビジネスモデルを提供しています。今、何が必要か、将来的にどこまで拡大したいかをお客様から聞いたうえで、システムを将来の成長を賄えるだけの規模に設定します。その分の費用はインフィニダットが負担し、お客様は、今必要な分を支払うだけです。誰かが突然、「先月言い忘れていたけど、今日、新製品用に100TB(の容量)を割り当ててもらう必要がある。」と言い出して、最悪の事態が生じたとしても、お客様はただ、利用可能な容量を使用して、それをインフィニダットに知らせるだけで済みます。料金は既に事前に合意した元々の契約で決められており、あわてることも、新たな機器類を調達して出荷を待ってラッキング&スタッキングを行う必要もありません。自社のデータセンターでクラウドの融通性を最大限に活かせるのです!

InfiniBoxのユニークなアーキテクチャは、比類なき水準の稼働率を提供するとともに、非常に安定したパフォーマンスレベルで多様なワークロードをサポートできるよう設計されているのです。

 

オペレーションのコスト

高コストのオペレーションとは、ストレージ機器を運用するために必要な電力や冷却費用が高いというだけではありません。コストには実際に稼働するまでにかかる時間や、そのために必要な従業員の数も含まれます。

InfiniBoxは、さまざまなオートメーションや自己修復機能を備えることで、ペタバイト(PB)規模のデータ運用に要するフルタイム従業員(FTE)の人数を最小限に抑えることができます(詳細についてはフォレスターサーチのレポートを参照)。同時にシングルフロアタイルで最大4.2PBの使用可能容量(データ削減前)を提供し、しかもピーク時の消費電力はわずか8kWhで済みます。

 

セキュリティ/コンプライアンス問題

セキュリティやコンプライアンスにかかる費用はさまざまな方法で回避することができますが、プライバシー(個人情報)に関してGDPR / AB375NYDFSをはじめとする数々の規則が導入され、一歩誤ると多大なビジネスリスクを負うことになります。同時に、ハッカーたちは日々、データへの侵入を図っており、時間との闘いになっています。

こうしてハッカーたちがかつてないほど巧妙な手口を使うようになってリスクが高まる中、IT部門としては企業をサポートするために何ができるのでしょうか?

答えはいたってシンプルです。データを暗号化することです。こうすることでハッカーたちはデータを盗んでも、データにアクセスすることはできません。さらにGDPRは第34条の規定では、暗号化されたデータの盗難については、データ主体(個人)に通知する必要さえありません!

 

ストレージにどうかかわるのか?

多くのストレージアレイでは、高額なハードウェア機器のコストを相殺できるかどうかは、データをどこまで圧縮できるかにかかっています。しかし、暗号化するとデータ圧縮を実行する能力が完全に失われます。そのため、コンプライアンスのために暗号化を取り入れたい企業も、コスト面を考えて二の足を踏んでしまいます。その点、InfiniBoxはユニークな価値を提供します。高額なメディアに依存していないため、データを暗号化してもコスト効率は変わりません。

それだけではなく、私たちは他にも数多くの問題を解消します。しかし、今回は外部調査の結果だけに焦点を当てることにしました。もっと詳しく知りたい方は、インフィニダットのストレージアーキテクチャのホワイトペーパーをダウンロードするか、直接、当社までお問い合わせください。複数の課題を一挙に解決することのできる革新的な技術について、具体的にご説明させていただきます。

 

エラン・ブラウン(Eran Brown)について

エラン・ブラウンはインフィニダットのEMEA(欧州中東およびアフリカ)担当CTOを務めています。これまで14年間に渡って、アプリケーション、仮想化、ネットワーキング、さらにはほとんどすべてのストレージを網羅するあらゆるレイヤーのデータセンターソリューションの設計を手掛けてきました。それ以前にはシニアプロダクトマネジメントやシステムエンジニアリング、コンサルタントとして金融、石油&ガス、電気通信、ソフトウェア、ウェブなど、さまざまな業界の企業に協力し、各社の業務アプリケーションをサポートする拡張性の高いインフラストラクチャの計画、設計、導入に携わっています。

アバウト Eran Brown
Eran Brown is the EMEA CTO at INFINIDAT.
Over the last 14 years, Eran has architected data center solutions for all layers — application, virtualization, networking and most of all, storage. His prior roles include Senior Product Management, systems engineering and consulting roles, working with companies in multiple verticals (financials, oil & gas, telecom, software, and web) and helping them plan, design and deploy scalable infrastructure to support their business applications.